横80cm×縦27cm
爭腐鼠
ふそをあらそう
荘子より 「とるに足らぬ物事をめぐって争う」
フクロウが死んだ鼠を手に入れたところへ大鳥が頭上を通り過ぎ、
鼠を奪われやしないかと恐れたフクロウは嚇と叫んだとふ寓話。
以前よりこの句は書きたいと思っておりましたので、今回創作楷書と
して書作致しました。できる限り文字の空間の取り方の概念に束縛されることなき
よう心掛けましたが、どうにもお恥ずかしい限りです。
このやうなボケ作の多い呆ケものでは御座いますが、拙頁「筆文字遊び処 蜜柑や」
に於きましては更ナル大穴を掘り続けております。暇つぶしにはなりまする、
是非お立ち寄り下さいまし。
F04 漾 鷺游 様
横45cm×縦35cm
随煬帝の句「夜露含花氣春潭漾月暉」より「漾」(ただよう)
-夜の露は花の香気を含み、春の淵は月の光を漾わせている-
淡墨での楷書はほとんど書いたことがなく、この度よい体験をさせて頂き、
感謝致しております。
濃度の高い墨を用いた場合と同じ速度で運筆をすると
渇筆部分ばかりになってしまうので、最初仰け反りました。
自他共に認めるせっかちな性分故、蝸牛のごとく成るにはどないすれば好いかと
思考しておりましたところ、なんと蜂が右肩に着地。
刺されてはなるものかとおそるおそる筆を運び、蝸牛運筆を見事に果たしました。(嘘です)
書作をした部屋の窓のすぐそばには養蜂箱があります。(コレは本当です)
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