'03WEB公募書道展 作品 E15/F10 

還示表臨書   利香 様 ( 大阪市 女性 ) home みに書ミュージアム mail

ヨウ白…

ヨウ白(もう)す。昨(きのう)疏して還示す。 憂虞の復た深く、遂に疾苦を積むを知る。 何ぞ迺(すなわ)ちしかる耶。
蓋し楽を洞庭の野に張れば、 鳥は値(あ)いて高く翔び、魚は聞きて深く潜む。 豈に糸磬(しけい)の響き、雲英の奏の非なる耶。 此れ愛する所殊なる有れば、楽しむ所すなわち異なるなり。
君能く己を審びらかにして物を恕せば、 則ち常に結する所無からん。

横34cm×縦35cm

ヨウ白

原寸に近い状態での小楷を書くのは久しぶりで、 写経でもしている気分になれました。
せっかくの機会なので、紙も自分でパール系のブルーに 染めてみましたが、写真に撮ると実際の色とは かなり違って見えるのが残念です。

還示表を書いた鐘ヨウ(遙の右+系)の字には 優しさの中に秘められた強さのようなものを感じます。 そこをうまく表現したいと書いてみたのですが・・・。




F10  美     利香 様

美

横35cm×縦45cm

美(び)
美しい、うるわしいの意

北魏時代の「元顕シュン(携の偏がイの形)暮誌」の中から「美」一文字を集字し、 作品化しました。 昔、きれいで大きな羊を神様にお供えしたことから「美」という字ができたと 何かの本で読んだことがあります。 それを少し気にしながら大きく書いてみました。 (注:集字=作品に使う文字や偏旁を集め取り合わせること)



美