たのしみは稀に魚煮て児等皆がうましうましといひてくふ時(橘曙覧-たちばな あけみ-の歌)
多(た)のしみ者(は)まれ耳(に)魚(おう)爾(に)てこら見(み)な可(か)う万(ま)志(し)〃(-3文字くりかえし-)とい悲(ひ)てく布(ふ)と支(き)
本紙サイズ 横 6.2cm 縦 10.5cm
尾形光琳が嵐山の花見で質素な竹の皮の弁当を食べたかと思うと川に捨てた、
それには金の蒔絵が書いてあったという話。 元禄バブルの贅沢競争ですが、
ふと思い出して食品パックに貼ってみました。 悪い冗談です。
使い捨てはもったいないですね。
さて、高価な紙は書き味がいいです。困ったものだ。
筆:みやび(松魁堂) 紙:寸松庵色紙料紙 墨: 5★紅花墨(古梅園)
食事を作るとか、子どもを養うとか、楽しいことです。いい歌だと思って書きました。
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山上憶良にも家族を詠った作品がありました。
家族で食卓を囲む風景が少なくなっています。
テレビを観ながらでも、同じ番組を観て話題を
共有する場が欲しい。そして、父母も黙って
いないで、どう作るのが大変だったとか、物価が
あがって大変だねぇとか、積極的に話をしたら
良いのかもしれません。
親子が食卓で、学校で体験したこととかメンタルな
話をしなくちゃいけないというのは幻想ですね。
自分たちのことは棚に挙げて、ヒラリー上院議員の
当落の行方を熱く語り合う食卓もあっていい。
ですから、正月に親戚が集まったとき、おじたちが
政局の行方なんか話題にして盛り上がる雰囲気は
好きですね。その内容の分からなさに、子供は
少しずつ興味を持っていき、社会の仕組みを知って
いくのでしょう。
子どものときを思い出しました。食事中にしゃべるのは禁止でした。
ラジオを聴いていろんな言葉を覚え、ちょっと暇なときに親に質問ました、「安保反対」「社会党」「株式」・・ちゃんと全部答えてくれてました。
食事のときに何かを問い詰められてお説教という経験もあります、あれは健康のためによくないですね。
楽しい食事をしたいです。
凄く綺麗な模様の料紙ときれいな流れの仮名が
こころを癒してくれそうな作品ですね。
秀涌さん
ありがとうございます。
日常から離れて美術の世界に簡単に引き込まれるのがかな書道の魅力かもしれません。