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H604 春くれば

H604 春くれば
戸川 光迺様
東京都中野区  30歳 男性 mail
homes.gif 戸川光迺ギャラリー

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H604 春くれば


春くれば 宿にまづ咲く梅の花 君が千歳のかざしとぞなる


者類久礼八 也止仁末徒左久 武女乃花 君可知止世能 可左志止楚奈類

はるくれば やどにまづさく むめのはな きみがちとせの かざしとぞなる

  
 
伝 藤原公任(ふじわらきんとう)の大色紙を参考に、江戸時代後期の 巻子残欠紙(かんすざんけつのかみ)にしたためました。

紀貫之の歌としては、正式には「かざしとぞ見る」なのですが、なぜか 大色紙では「かざしとぞなる」に改筆されています。「見る」の方だと 机上のリップサービスのように聞こえるのですが、「なる」だとまるで 春の庭を散策しつつ、冠に梅枝を挿して遊んでいるように感じます。

 

コメント

しっかりした仮名作品をありがとうございました。
紙と墨がよく調和して、古典の香りが漂ってきます。
歌の鑑賞も勉強になります。

今回も、さっそくに展示を頂きありがとうございます。

古典に忠実に書く、ということの難しさを思います。漢字作品とは
趣きも精神性も違う臨書の世界に挑戦中。本当に難しい!

他の方々の作品も楽しみです。「ネット文化祭」という感じですね。

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