s626d 存在の響きを聴く
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響
(ただし、本書は「響」の正確な字形を成していない)
(ただし、本書は「響」の正確な字形を成していない)
人は、自分では何も作り出すことができない。
全くのゼロから個人が創り出せるものは何も 無い。自身の身体ですら、我々は一人で創る 事はできないのだ。
全てのモノは、宇宙創生の時から計り知れな い時間をかけて成り立ってきたもの。ペット ボトル一本とっても、その原料は石油であり、 石油は太古の動植物の死骸であり、その生物 達はさらに太古の海から生じた単細胞生物か ら生じたものだ。我々のイマは、そうした途 方もない存在の連鎖によって生じている。
地球にとっての最良の環境は、必ずしも人類 にとっての最良と重ならない。しかし、かり そめの住人である我々がその恩恵を受けてい ることに変わりはない。霊長類としての傲慢 が、やがて滅亡への片道切符に変わる前に、 物質主義のはびこるこの世界へ、もう一度冷 静な目を向けて見るべきではないだろうか。
存在の連鎖が織り成す響音に人類が耳を傾け るとき。自然との共生への道は、自ずと開か れるのではないだろうか。
全くのゼロから個人が創り出せるものは何も 無い。自身の身体ですら、我々は一人で創る 事はできないのだ。
全てのモノは、宇宙創生の時から計り知れな い時間をかけて成り立ってきたもの。ペット ボトル一本とっても、その原料は石油であり、 石油は太古の動植物の死骸であり、その生物 達はさらに太古の海から生じた単細胞生物か ら生じたものだ。我々のイマは、そうした途 方もない存在の連鎖によって生じている。
地球にとっての最良の環境は、必ずしも人類 にとっての最良と重ならない。しかし、かり そめの住人である我々がその恩恵を受けてい ることに変わりはない。霊長類としての傲慢 が、やがて滅亡への片道切符に変わる前に、 物質主義のはびこるこの世界へ、もう一度冷 静な目を向けて見るべきではないだろうか。
存在の連鎖が織り成す響音に人類が耳を傾け るとき。自然との共生への道は、自ずと開か れるのではないだろうか。
コメント
書の表現力を生かして環境への思考に導こうとする作品意図が感じられてすてきです。
投稿者: こちく | 2006年02月04日 15:27