いかならむことにあひてもたゆまぬは わがしきしまの大和魂
(明治天皇御製)
いか(可)な(奈)らむことにあひてもた(多)ゆ(遊)ま(万)ぬは(八) わが(可)しき(支)し(志)まの(能)大和魂(やまとだましい)
色紙(273×242mm):本画仙紙
筆:一条(松魁堂)
墨:紅花墨
世界に役立つ元気さは自分や自分の家族や国が好きだということが基盤にあるように思います。明治天皇の御製からひとつ選びました。
昨2008年の流行語大賞に"アラフォー"(天海祐希主演の金ドラ『Around40』から広がったことばで、40歳前後のこと。特に女性を指す。)というのがありますが、もじって「あらカン」というのを聞いたことがあります。ことし還暦。元気で山の開拓中。そこに移植した盆栽の梅が根付いてたくさん花をつけていて嬉しいので描きました。実物より大きくなってしまいましたが。
|
かわいらしい印象を受けました。が、意味するものはとても凛とした大和魂ですか!はらはらと花が舞うように字が流れていて素敵です。
伝統的な仮名を背景に最後の大和魂に畑中さんの想いがこめられているのを感じました。
むんきちさん
水木りょうさん
コメントありがとうございます。
「元気」のテーマで集まる元気の良い作風とはちょっとずれてますね。
「大和魂」に想いをこめたつもりはないのですが、構成上そうなってますか。表現過多は悪い癖です。
さらりと大和魂を表現されているところが、さすが!こちくさんです。さりげない画も素敵です。
流行語大賞の"アラフォー"もじっての「あらカン」?、還暦、梅の花、そして明治天皇の御製・・・年老いた?小生にはわからないことことばかりですが、これぞ書道の深奥ではないかと、わかったような顔をして通り過ぎることにしました。
しかし歌の大意を知るため<君の為め国のため、如何ならむ事も恐れざるは 外国人の夢だに知らざる大和魂なり>というところまで探したこと?は褒めてください。
明治天皇の御製は、分かりやすく毅然として、国の栄えを
見守られる大海のような御心が表れており大好きです。
天皇・皇后両陛下は、日本第一の神主であり巫女である、
という説を聞いたことがあります。その役割を今上陛下が
果たされて続けて今年で50年。我ら国民も「たゆまぬ心」
で日本を元気付けていきたいですね。書は人、書は祈り。
流麗な仮名にのせて思いが伝わります。
明治文学に現代語訳が必要と聞いたことがありました。うっかりしていました。
「どんな局面にあっても怠ったり怠けたりの、たるんだ行為をとらないのが、日本人の心意気だ。」
というような意味かと存じます。
決して国のためとか陛下のためとかいった意味あいはないと読み取っています。
現実的には日露戦争などで苦しい生活を強いられていた国民、あるいは戦争バブルで豊かさにおぼれそうな階層を励ます歌だったとは思いますが。
だれが政権をとってもどうせ変わらないなどと言わず選挙には参加しましょう。怠けちゃ駄目です。(私も政権交代では変わらないとは思いますけど、、、)若い人が選挙に行かない現状、選挙権を放棄することの恐ろしさをこのごろ感じています。
仕事がなくてもできることをしましょう。危機にもできるだけの対応をしましょう。という意味です。
こちく様のご丁寧な明治天皇御製歌の意訳を読んで、とてもよくわかりました。みんなで楽しい社会参加ができるよう、我々大人の責任重大ですね。年老いても?元気をだして頑張らなくっちゃあ・・。