羽(はね)の欠(か)けた蝶(ちょう)のように
不安定(ふあんてい)な日々(ひび)をもがき苦(くる)しみながら
それでも私(わたし)は生(い)きてゆく
約20cm×70cm横額(ダークブラウン)作品マットなし。 約30g
表具後、銀色のアクリル絵の具を使い、刷毛で紙を彩色しました。
以前、書道の指導をした高校生の子が自分のことを
「羽のちぎれた蝶のようです。でも今の自分に負けたくない」と言っていたことが強
く印象に残り、これを素材に作品を書きました。 2年ほど前のグループ展に出品した作
品で、新作ではありませんが、今回、ネット上で再度公開することにしました。
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羽が欠けた蝶がふらふらしながら飛んでいる様が目に浮かびます。それでも生きてゆくしかないですね。書も苦しみが表現されているなぁと思いました。詩もとても印象的です。
詩の内容からは厳しさを感じますが、作品からは澄み切った透明感を受けます。
この詩を読んだとたん、涙が溢れてきました。文字もさながら、刷毛の銀色が一層作品の情景を醸し出していると思いました。
どんな時もあるでしょうが、生き抜くことを前提に生きていくことが大事でしょうね。うまくまとめられた詩で、淡々と読みやすく書かれていて感動が伝わります。心に残ります。
むんきちさん、詩は全くのオリジナルとは言えませんが、誰かの何気ない言葉が忘れられず、作品にしてみたくなることが私にはときどきあります。
この作品もその一つです。
ふざんさん、「厳しい言葉」を軽やかにして不安定さを出したいと考えていました。少しは近づけたでしょうか。
秀涌さん、刷毛の銀色は作品の表装を終えて、最後に一発勝負!で彩色しました。とても緊張しましたが、羽の雰囲気にこだわりました。明日も私は生きていきます!
こちくさん、どんなときも思いを内に秘めて強く生きていく…そうありたいです。
みなさん、コメントをありがとうございました。
お礼のご挨拶が大変遅くなりましたが、心より感謝申し上げます。