9GI13 見えない言葉(心)

見えない言葉:BLUE BEAT筆
BLUE BEAT 様
東京都練馬区  男性 31歳

見えない言葉(心):BLUE BEAT筆

 (こころ)

 

 雪月花(半紙)


魂も心も、肉眼でとらえることができないものです。

「魂」は好きな言葉。自分自身が精神的肉体的に調子を崩し、気持ちの整理整頓をするために半生を文章にしました。その文章につけたタイトルが「魂」。

その「魂」を震わせてくれた恩人であり恩師。その方は定年後すぐに病気で亡くなりました。定年の慰労会で一筆書いたものをプレゼントしました。「心」と書いて・・・。その恩師に教わったことです。

定年近い年齢にも関わらず、自分を含んだ従業員達は恩師の息子さんよりも若い。そういった年齢差を感じさせず、真正面からぶつかいあい、話し合い、語り合い、怒鳴りあい、仕事をしてきました。
これからは若い人達の時代だから、と恩師よりも年下の上司や責任者達に立ち向かい、活発な職場を作った。彼が現場責任者になってから「元気」「活発」というチームができたのだ。
問題も多かったが、いつのときも若い世代達は信頼をよせていた。病気が発覚したとき、太陽のような笑顔が消えたあのときも一致団結をして恩師のいない現場を恩師の「子供達」が支えた。
退院して笑顔をみたとき、みなに「元気」が戻った。
...それから1年もしないうちに。

大人であり、子供でもあった恩師。
「心」を通じ、絆が生まれたその職場に「元気」を与えてくれたのでした。
自分は、そういう人間になりたい。
目標であり、今も尊敬しています。

この作品は改めて書いた「心」 です。

コメント(4)

見えない言葉
面白いタイトルで、見えるものと見えないものとに分類すると見えないものが結構多いものだと気がつきました。
見えないものを言葉にして伝え合うことができるって、偉大なことですね。そして、言葉をこうして文字にして、その書きぶりで何かが伝わるというのも面白いです。
思い入れのある書きぶりに元気をもらいました。

心という字は書き手の気持ちがこもる字でもありますね。優しくすらりと書かれた字で、顔の表情のようにも見えました。思いいっぱいのエピソードも胸に響きますね。

人生に於いて魂を震わせてくれる人と出会えたことは、この上ない幸せですね。作品の中に思い出、温かいこころ、一杯詰まっているように見えます。

淡墨のせいか、ほのぼのしているように見えましたが、じっと見れば見るほど芯の強さを感じます。

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