詩文は、近代短歌の歌人として、ちょっと知られている中澤系の歌です。
そして私の実兄でもあります。
中澤系・略暦;
1970年生まれ。1997年短歌会「未来」所属 岡井隆に師事。
1998年「未来賞」受賞。2004年歌集『uta 0001. txt』雁書館 出版
現在、副腎白質ジストロフィーという難病を発病。意思疎通不能の状態。
歌集は発病後、短歌会「未来」の有志の方のご協力で出版されましたが、
本人も、歌集の出版を準備していた矢先でした。
兄の歌は、発病以前に詠まれたものですが、
私は「書」を通じて、中澤系の歌をたくさんの人に知って頂く
と同時に、兄だけでなく、さまざまな難病を抱える方々や
それを支える家族・友人のみなさまに元気を届けられれば幸いです。
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漢字とかなのバランスがきれいですね。作品の言葉を大切に書かれていて好感を持ちます。
宿命の中できるだけのことをして「おめでとう」と言えるのかもしれませんね。難病があっても元気な詩です。
とても目を引く字でもありますが、詩がなんだかすごいと思いました。何を意味しているのかわかればぜひ教えていただきたいと思っています。私の解釈としては宿った命の無数の細胞が最終形態として人の子となりまもなく生まれ出る・・・そして「おめでとう」。どうでしょうか・・・
みなさんはどんな解釈をされましたか。
最後の細胞分裂を終え、嚢(ふくろ)から出なんとする
生命の、勢いと決意を祝福する瞬間をとらえた歌と感じ
ました。『古事記』国産みの神話にも共通する、誕生の
神秘が捉えられていると思います。
同じ世代で大きな病を背負って生きるお兄様にエールを
お送りしたいです。そして、この作品が何よりもの応援に
なっていることを知ります。
心の奥底から溢れ出ることばであろうことは、容易に察せられる。避けえぬ難病にめげず、作品を創作するであろう姿は、私の幼少時のいばらの道のりを思い出させる。私が2歳の時に、突然に旅立った母、それからの苦難、負けるものかと、気負ったところで、どうしようもなく落ち込んだ時の、心境が、にわかに想い出された。作風も極めて練れたものと、感嘆。
お兄様の詩を書を通じて伝えていらっしゃる事、素晴らしい兄妹愛ですね。書には凄く温かいものを感じます。元気を伝えつづけてくださいね。私にも元気届きました!有り難うございます。
貴女のような、しっかりとした優しい妹さんがいて、お兄様は幸せといえます。